ハープの修復について

私はピアノの修復に携わり27年、主に1900年前後に製造された
舶来のピアノの修復を父の下で研鑽を積んでまいりました。

本格的にハープの調整を始めたのは15年ほど前からですが、
以前より、きちんと調整、修理されていないハープが大変多いと感じておりました。

修復という作業には場所、設備、適材適所の知識が必要とされ、大変困難な作業であることには間違いありません。

幸い、私の工房にはピアノ修復に関しての設備は整っており、分からない事があれば、相談に乗ってくださる
専門分野のブレーンも周りに居る事で、総合的に判断し、楽器を修復できる環境にあります。
これらのノウハウを基礎とし、ハープの修復も数年前から始めました。

修理の相談を頂いた場合、「何年持つのか心配」と云うのが一番多い質問です。

年代、メーカー、使用頻度によりはっきりと何年使えますという答え方は出来ませんが、
少なくとも、現在抱えているトラブル、演奏上のストレスを取り除く事は可能であり、
無理をした修繕、調整を施すより延命は期待できます。

過去に数例、大掛かりな修復をさせて頂き、現在も順調にご使用いただいております。

これからも修復技術向上のため、精進してまいりますので、皆様のご相談をお待ちいたしております。


主な修復の実績
ホルンガッハ
エンパイヤ
エラール
ゴシック
ホルンガッハ
オーケストラ
ライオンヒーリー
モデル23G
製造番号:600番台

作業内容
ネック製作交換・全塗装・金箔押し
アクション分解清掃・底板剥離修復
ディスク等金属部の再研磨
アイレット製作交換・全弦交換
チューニングピン交換
その他一般調整

修復期間:約6ヶ月
製造番号:1500番台(1830年頃)

作業内容
ネック製作交換・全塗装・金箔押し
装飾品欠損修復
アクション分解リベット交換・欠損部品製作
ステーショナリナット製作・底板剥離修復
ディスク等金属部の再研磨
センターストリップ、アイレット製作交換
全弦交換・チューニングピン交換
その他一般調整

修復期間:約1年
製造番号:800番台

作業内容
アクション分解、メインアクションリベット
交換・ディスク等金属部再研磨
響板廻り修復・全弦交換
その他一般調整

修復期間:約3週間
製造番号:8000番台

作業内容
ネック製作交換・全塗装・金箔押し
アクション分解、メインアクションリベット
交換・ディスク等金属部の再研磨
アイレット製作交換・全弦交換
チューニングピン交換
その他一般調整

修復期間:約4ヶ月
ライオンヒーリー
モデル17号
サルヴィ
エレクトラ
サルヴィ
オーロラ
サルヴィ
シンフォニエッタ
製造番号:2000番台

作業内容
全塗装・金箔押し
アクション分解リベット交換・底板剥離修復
ペダルボックス再製作
ディスク等金属部の再研磨
アイレット製作交換・全弦交換
その他一般調整

修復期間:約6ヶ月
製造番号:1000番台

作業内容
ネック製作交換・全塗装・金箔押し
アクション分解リベット交換・底板剥離修復
ディスク等金属部の再研磨
アイレット製作交換・全弦交換
チューニングピン交換
その他一般調整

修復期間:約6ヶ月
製造番号:3000番台

作業内容
センターストリップ製作交換・全塗装
アクション分解リベット交換・底板剥離修復
ディスク等金属部の再研磨
全弦交換・チューニングピン交換
その他一般調整

修復期間:約4ヶ月
製造番号:7000番台

作業内容
響板交換・センターストリップ製作交換
全塗装・アクション分解清掃
ディスク等金属部の再研磨
全弦交換・その他一般調整

修復期間:約6ヶ月