スタック

Restoration of the Piano's stack mechanism

(※画像をクリックして頂くと、拡大表示されます。)

スタックと呼ばれる、人間の指に当るニューマチックの修復。

棚板の下に、丈夫なブラケットで取り付けられています。

棚板上部、鍵盤の奥側にブッシュアップフィンガーが見えます。

これが鍵盤を押し上げます。

テーブルジャッキを使用し、引っかけない様、慎重に降ろします。

取り外されたスタック。

以前に修復されていますが、ニューマチックとブッシュアップフィンガーに対しロッドが真っすぐ垂直に付いていない箇所があります...

鋳物製のブラケット。

ピアノ本体側にも付いており、鉄ネジでしっかり固定されています。

セカンダリーバルブのナンバリング。

基本的に同じ場所へ戻すことが鉄則です。

プライマリーバルブ、セカンダリーバルブ、パイプ等が外され分解に取り掛かります。

ブッシュアップフィンガーの取り外し。

3階層になっているスタックレールからニューマチックを取り外す前に、元取り付けてあった場所を目打ち。

フィンガーの取り外し。

再利用不可。

ニューマチックの取り外し。

糊付けされている為、再利用不可。

新たなニューマチックを製作。

桂材を使用し、同じ寸法で切り出します。

角の盗み処理加工。

この部分を切り欠いておかないと、クロスが挟み込まれてしまいます。

穴あけ加工中。

穴あけ完了。

約90枚。

穴をあけていない板とつなぐヒンジはラバークロスを使用。

ニューマチッククロスの貼り付け。

少し幅広に切ったクロスに対し、ニューマチックの開き幅治具を使用し接着。

ナイロン繊維のシートにウレタン処理された、薄く柔軟性と気密性のある素材、厚み0.11mm。

専用の接着剤を使用します。

但し、色合いが残念ではあります。

予備も含めて100個程製作。

貼り込み。

これが人間の指に相当する部分となります。

接着剤で貼り付けるため、次回剥がし易い様に、割銀という薄い革を貼り付けます。

スタックレールにも革を貼り付けます。

穴の位置を確認しながら貼り付ける場所を確認。

基本的には元付いていた場所に戻しますが、極端にズレている場合は新たに割り振りをして位置を調整します。

シール性に優れているシリコン系統の接着剤を使用。

クランプが出来ないので重りを乗せ、圧着します。

ブッシュアップロッドを取り付けます。

フィンガーをニューマチックに接着。

鍵盤の荷重がかかる為、ネジで補強。

さらに気密性を高めるため、木材表面にシール材を塗布しておきます。

乾燥による割れなどを防ぐ意味もあります。

ブッシュアップフィンガーの修理。

汚れを取り、フレンジの動きを確認。

鍵盤との当たり面を調整できるキャプスタンも磨いて取り付け直します。

ブッシュアップロッドの製作。

フレンジの製作。

穴あけ加工。

これも予備を含めて100個程製作。

溝加工。

都度、加工するものに合わせて治具を作ります。

ロッドの加工。

3階層になっているので、長さも3種類。

旋盤に取り付け、ネジ加工。

両端ネジ加工を施します。

バイスでつかみ、調整に必要なレザーナッツなどを取り付けていきます。

フィンガーを取り付け。

正しい位置に取り付けられたか確認。

間違いないようです。

ズレることなく取り付けられたスタック。

セカンダリーバルブを取り付け、チューブ配管。

プライマリーバルブも取り付け、本体へ取り付け準備完了。

テーブルジャッキを使用し、本体へ取り付けます。